2014/03/13

国際列車 ウルムチ-アルマトイ 2013MEMO PART3

●2時間も出国審査にかかり、ようやく阿拉山口駅を出る。武警が敬礼する中、列車は発車する。ホームを出るとき、かすかに中国共産党の革命歌「運動員進行曲」が聞こえた。この瞬間だけ、何十年も前にタイムスリップしたような感覚になる。車窓からは各種施設、監視塔、鉄条網が見え、国境地帯独特の緊張感が感じられた。15分ほど走り、ついいカザフスタン側の入国審査ポイントに到着。ここはいわゆるドスティック駅(ドルジバ駅)ではなく、ホームはあるが、純粋に入国審査用の停車地点といった感じ。

●ここも水色、茶色、迷彩、スーツなど色とりどりの制服を来た人たちが乗り込んでくる。軍や国境警備隊、税関職員、それぞれ役割分担があるのだろう。まず係官にパスポートを取られる(そのままカバンに入れてどっか行った)。30分ほどボケーとしてたら、次に税関職員がやってくる。ロシア語でズドラストビーチェと挨拶されたので、こちらもロシア語で返すと、続けて意味不明のロシア語を色々話しかけられたので、「We Can’t speak Russian」と言う。「Anything to declare?」と英語で聞かれ、「No」と言うと笑顔でそのまま立ち去っていった。しかし、30分くらい経ってまた別の税関職員が来て、スーツケースを開けろと言われる。開けたらロクに調べもせず「OK」。中国に比べて、全然ゆるかった。



●こうして約1時間が経ち、パスポートが返却される。入国カードは名前やパスポート番号が勝手に記入されていた。しかしスタンプはやはり一個だけしか押されておらず、空港入国時に登録完了する外国人登録は行なわれていない状態。まぁ今回カザフスタン滞在は4日間なので、不要だが、5日間以上滞在する予定なら、別途、オヴィール(移民警察局)で登録しないといけないので要注意。ともあれ停車中の車窓から、兵士の小隊の行進や、ソ連風軍服を来た太ったおばさん、ミニスカ姿の私服美人係官(スパイ風)など眺めている間に、列車は発車した。



●そして走ること約5分。ようやくドスティック駅に到着。ここでウルムチ乗車以来、やっと下車できるのだ。ここでは約2時間、自由の身となる。中国鉄道とカザフ鉄道は線路幅が違うため、この駅で台車交換するからだ。クレーンで持ち上げて交換するので、時間がかかるというわけだ。

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