2014/03/13

国際列車 ウルムチ-アルマトイ 2013MEMO PART2




●ガタンゴトン揺られること8時間、北京時間8時すぎに目が覚めた。コンパートメントの外がざわつき始めたからだ。扉を開けたら、車掌が「そろそろ出国審査だ」とか言う。出国からカザフ入国、そしてドスティック駅での台車交換までトイレは締め切られると聞いていたので、急いでトイレへ。しかし、運悪くすでにトイレは閉鎖されていた。

●ほどなく阿拉山口駅に到着。ここでは下車できない。車掌は駅で暖かい饅頭を調達して車内に戻ってきた。ほどなくして炒めものをする音がして、ニンニクの匂いが充満。車掌たちは自炊しているのだ。お前らだけ暖かいもの食べられていいよな! ちなみにこの列車には食堂車はありません。

●9時ちょうどくらいになって、ようやく出国審査。確認だきただけでも武警と辺防と税関職員、3種類の役人がいた。パスポートを取り上げられ、次に税関職員が荷物をチェック。ここでの荷物チェックはかなり厳しい。スーツケースをすべて開けられ、PCの中までくまなくチェック。日本人は珍しいのか、みんなで『地球の歩き方』を好奇心で眺めている。連れのリュックに村上春樹の新刊『多崎つくる~」を見つけて、村上春樹だと認識した模様。税関職員は意外とインテリだった? 

●武警から、(尋問というより興味本位で)いろいろ質問を受け「この鉄道に乗るのが目的だ」と告げたら、解せないといった表情をされた。荷物検査は無事、終わり、一行は隣のコンパートメントに移っていった。隣の荷物検査の様子を見てると、カザフ人と中国人だけだったのか、私たちほどチェックされていなかった。日本人だから嫌がらせのようにくまなくチェックされたのか、旅行者が珍しかったからそうされたのかは不明。

●阿拉山口駅に停車して2時間あまり。連れがどうしてもトイレに行きたいと言い出し、ダメ元で車掌に相談。男だと「我慢しろ!」と言われるんだろうが、女性にはそうもいかないらしく、ホームで警戒中の武警に相談。見た感じ20歳そこそこの武警は、無線で連絡をしたあと、連れを駅のトイレを使用することを許可。武警にぴったり付き添われ、連れは駅のトイレに向かった。連れによると、駅には小学生らしき集団がいて、新し目の待合室があったとのこと。

●中国の国際列車はなんで、頑なに停車中はトイレを使用不可にするんだろう。誰かが閉じこもることを阻止するための対策なのはわかるが、それにしても頑なすぎ。

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