チケットはHPから直接買う。11月で片道17500円。往復+空港利用税などを入れるとちょうど4万円。成田発の香港の格安航空券は繁忙期をのぞくと2万円後半~3万円台前半であるので、そんなに安いわけではない。2009年12月現在、月水金日と週4便往復している。成田発は夜9時。ほとんど最終便だ。しかもLCCだからか、3回利用して、搭乗ゲートは全部、一番端っこだった。出国検査場からゆうに20分は歩くだろう。しかも、飛行機が動き出してから、飛び立つまでがまたものすごく時間がかかる。延々と滑走路を30分近く走って、ようやく離陸する。このあたりはビバマカオというより世界一の糞空港で、できることなら廃港してほしい成田空港の欠陥かもしれない。
コールサインは「JACKPOT」! 大当たり(=墜落?)が出てしまったら困るんですけど……(笑)。乗客ははっきりいって少ない。採算がとれるのか、と心配になるくらい。平日に乗ったら、CAが「今日は20人しか客いないよ」と英語で話しかけられた。ちなみにCAは、フィリピン人と中国人が多いよう。調子に乗って中国人風のCAに普通話で話しかけたら、「Sorry I can't speak Mandarin...」と返されたw そのCAはマカオ人から広東語で話しかけられて、同様に返していた。もしかしたらフィリピン人だったのかも。ま、普通話はともかく、マカオの航空会社なのに広東語を話せないCAがいるというのもおかしい話だ。日本語を話せるCAは最低ひとりはいる模様(カタコト含む)。
LCCなので機内食から飲み物まですべて有料。毛布も買い切り制。これは搭乗前から知っていたので、はじめて乗ったとき、成田の売店でビールやら水やらおつまみを大量に買って乗るも、大量に持ち込んでひとり酒盛り状態の私をCAが一瞥して悲しい顔をしたので、2回目からは、多少のお金を落とすよう、心がけている。決済は香港ドルが基本だけど、人民元、日本円、米ドルなど使用可能。ただし、要注意点がひとつ。日本円で払う場合、1HK$が12円を切ってるにもかかわらず、機内の為替レートは1HK$=15円というボッタクリレート! 20HK$のミネラルウォーターの場合、300円にもなってしまうのだ。幸い、香港ドルの手持ちがあったので、ボッタくられずに済んだが、ビバマカオに乗る予定の人は事前に香港ドルを用意しましょう。で、機内で売られているメニューがこちら。
ま、全体的にメニューの価格帯は欧米のLCCに比べたら若干、良心的かもしれない。なんせ最低価格のコーヒーだと120円なのだから。新幹線より安いじゃん。まぁインスタントだけどw
意外にこのワインがうまかった。マカオなだけにポルトガルのワイン。安物のテーブルワインだけどね。しかも、マカオのニューヤオハンで20MOPで売られているのを発見しちゃった(笑)。機内だと40HK$です。
さてさて、乗り心地についてですが、機体は一世代前の中古機体なのが一目瞭然で、機内全体がクリーム色に煤けている。率直に言えば汚くてボロいです。清潔にはされてるけどね。もちろん、座席に個人用のモニタもなく、ラジオもない。マカオの紹介番組が通路に設置してある小型テレビと大スクリーンに放映されるのみ。ま、それはどうでもいい。私はむしろ、それより気になったのが空気が異様に乾燥していたこと。機内の空調設備が古いためか、空気が寒くて乾いている。鼻の奥が乾燥してムズムズしてしまうので、いただけない。2度目から保湿マスクをつけて対策をし、だいぶん改善されたけど。
そして、この機体が辿ってきた歴史の片鱗をこんなところから垣間見ることができた(笑)。めくれたシールの下には「CHALECO」の文字。調べるとスペイン語で「救命胴衣」の意味だった。南米あたりを飛んでいた飛行機だったのかもしれないw
ま、結果的にマカオに用がある人にとっては、かなり便利なのは間違いない。金夜に出て、そのまま深夜からマカオでギャンブル、土曜はゆっくり昼まで寝てブラブラ&ギャンブル。最終日の日曜も午前中はフルで動け、昼すぎに市内からサクっと空港に行っちゃえばOK。はっきり行ってマカオ空港は離陸1時間に市内を出発しても十分間に合ってしまう。このへんのコンパクト感は最強。マカオ空港から珠海へも当然、近く、華南へのアクセスも良いので、もしかしたら、中国本土へ行くときも、こっちのほうが便利になる可能性もある(とくに広東省西部)。さらに言うと、成田線はそんなに割安感はないが、マカオ―ホーチミンが片道7000円、マカオ―ジャカルタが片道8500円前後からある。もしかして、ベトナムへ行くのにビバマカオを使うと、かなり安くいけるかもしれない。どっちにしろ、成田発着の貴重なLCCだけに、なんとか廃止にならないでほしいと願うばかりである。
ということで、ビバマカオ成田線まとめ
■搭乗ゲートは一番遠くに設定されるので、覚悟すべし
■機内の飲食物はすべて有料。日本円で買うとボッタクリレートが適用される
■昨今の飛行機より乾燥がはげしいので対策すべし
■帰りの便は離陸1時間前に市内出ても余裕で間に合う(自己責任でねw)
■帰りの便は離陸1時間前に市内出ても余裕で間に合う(自己責任でねw)
■ポルトガルのワインはうまい
これから利用する人は、参考にしてください。
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